観測される降雪粒子の数は、多いときには1分間に数万個に達します。その代表的な大きさ(CMF粒径)と落下速度を統計的に求め(Ishizaka et al., 2013)、それらを基にして降雪粒子の種類を自動分類しています。図に示されているRMIとは、降雪粒子を簡易的に分類するために導入したパラメーターで、1.0~2.5が霰、それ以下を粒径によって雪片と小粒子に分けています。雨と雪は気温を用いて判定しています。
図には降雪粒子の種類をアイコン表記しています。表示が2段に分かれており、乾いた雪の場合は上段に雪片、あられ、小粒子のいずれかが表示されます。気温から融解があると判定された場合は、雨、みぞれのいずれかが下段に表示されます。
雪片
あられ
みぞれ
小粒子
雨
降水なし
値なし
参考文献:
中井専人・山下克也・本吉弘岐・熊倉俊郎・村上茂樹・勝島隆史, 2020: 球体を用いた室内試験と全粒子ロギングによる1ビーム光学式ディスドロメーターの特性評価. 天気, 67, 89-108.
Ishizaka., M., H. Motoyoshi, S. Nakai, T. Shiina, T. Kumakura and K.-I. Muramoto, 2013: A new method for identifying the main type of solid hydrometeors contributing to snowfall from measured size-fall speed relationship. J. Meteor. Soc. Japan, 91, 747-762.